私たちの目指す「健康」とは、「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」※です。
この健康に働きかける「健康づくり」とは、一人ひとりの肉体や精神、社会への関わりについての状態を整え、満たすことを目指す取り組みです。
※世界保健機関憲章前文より
人はそれぞれ適切な運動強度が違い、また同じ人でもコンディションやトレーニングの継続で変わります。効果的に運動を継続し、成功体験を得るためにはその人自身に合った運動強度の運動を選ぶことが重要です。これは乳酸閾値という息が上がる手前の運動強度、すなわち最大酸素摂取量の2分の1程度の運動であり、肉体的にも精神的にも負担なく体力向上が図れます。
私たちの体は筋肉の運動が続くあいだ、酸素を身体に取り込んでエネルギーをつくります。酸素摂取量は時間の経過とともに増加しますが、運動の強度が上がっても酸素摂取量は増加しない部分が出現します。これが最大酸素摂取量で、個人における生理的な限界を意味します。
最大酸素摂取量が高い人ほど、生活習慣病の発症率が低いことが研究で明らかにされており、最大酸素摂取量の2分の1程度の運動強度を5メッツ以上に保つことが、健康を維持する上での目安となります。
最大酸素摂取量の2分の1程度の運動強度は、ちょうど乳酸が体内で増えない程度の強度、すなわち乳酸閾値の運動強度とほぼ同じです。いつまでも運動を続けられるこの乳酸閾値での運動を、適正運動強度と呼びます。強い強度の運動を行わなくても、この程度の軽強度の運動で持久力の向上に効果があることが近年の研究で明らかにされています。
適正運動強度の運動を続けることで生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)の改善に効果がみられ、そのほか脳機能(脳の働き、海馬の衰え、認知症、うつ)の改善、ある種のガンの予防にもつながります。
適正運動強度の運動であれば、どんな運動でも効果がありますが、多くのスポーツはいろいろな動きをともなうので、運動強度のコントロールが難しくなります。例えば野球などは守ったり、走ったり様々に運動の強度が変わります。そこで、一定の運動強度で継続できる運動の一つが「スロージョギング」です。スロージョギングは、基礎的なトレーニングとしてだれでも、どこでも、気軽に始められる運動です。スロージョギングで基礎体力を向上し、健康で元気なカラダを手に入れましょう。
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健康への不安は、運動習慣の有無や、顕在的、潜在的に関わらず誰しも抱いています。この不安を健康運動へのニーズに変えるためには、楽しく効果的に続けられる運動継続支援プログラムが必要です。
私たちは公園で、運動習慣を身につけるための支援として「ヘルシージョイクラブ」を実施しています。ヘルシージョイクラブは、次の3つの特徴をもったプログラムです。このプログラムは、自分で、自分のために、自分に適した運動が選べる「セルフコントロール」の支援として組み立てています。
ひとりひとり異なる適切な運動強度を伝え、負担なく体力向上。
公園の自然に囲まれて、気持ちよく運動。
公園はオープンでフレンドリー!初心者も他の場所より参加しやすく、継続しやすい。
健康づくりや運動習慣に取り組んでもらうためには、正しい情報を知ってもらう必要があります。私たちが取り組む、公園が健康づくりにどのように役立つのか、公園をどう使えば健康になれるのかという情報の発信は、集客力のある大規模イベントが効果的です。
私たちは健康情報の発信と、運動習慣のキッカケを提供するための大規模イベントとして、「ヘルシージョイフェス」を開催しています。
2017/5/20 第1回ヘルシージョイフェスwithフィンランド 服部緑地
2017/10/14~15 第2回ヘルシージョイフェスwithフィンランド 鶴見緑地