「大阪発、公園からの健康づくり」とは

人々の健康を支えるのは公園

私たちは、「人々の健康を支えるのは公園だ」との信念のもと、2013年から、大阪府内の1国営公園、10府営公園、3大阪市営公園の計14の大規模公園をネットワークさせ、ニコニコペース理論という科学的根拠に基づく運動プログラムを中心とした健康づくりを推進しています。

私たちの目標―Our Parks are Healthcare Providers.

私たちは、人々の健康と豊かな暮らしを実現するための、あらゆる環境、あらゆる機会、あらゆる情報を、身近にたくさんある公園から提供します。
(1)大人や高齢者、そして子どもたちに対して、身体を動かすことの楽しさと公園の魅力を伝えます。
(2)医者やヘルスケアプロバイダー、ヘルスケア産業との連携・協力体制を築きます。
(3)全国の公園関係者間で、公園の健康価値を共有し、連携協働体制を築きます。
(4)体を動かすこと、公園へ来ることのきっかけと継続につながるイベント・プログラムを実施・充実させます。
(5)公園の健康価値に関するエビデンスを収集、発信します。
(6)Healthy Parks, Healthy Peopleに取り組む世界のグループとの情報交換、国際貢献に取り組みます。

ヘルスケアプロバイダーとは
医療従事者ともいい、業務・役割として医療行為を行う人のことです。
医師、救急隊員、看護師を含む医療機関で働くコ・メディカル、介護ケア提供者(施設、自宅)などがヘルスケアプロバイダーです。

Healthy Parks, Healthy Peopleとは
1999年にオーストラリア・メルボルンで始まった運動で、パークス・ヴィクトリアで世界中の公園組織、公園管理運営団体と異なる発想をし、単なる公園管理団体とせず、社会の諸問題を解決できる組織を目指し設立されました。
人々の健康と自然のつながりを不可欠なものとし、公園によって自然が提供され、人々をさらに健康に導くことをコンセプトとしています。
このコンセプトにより、植物が高齢者や精神疾患を持つ方々の治癒を促進し、近隣居住者の仕事や生活習慣、労働者の精神の安定性・生産性を改善し、消費者や観光客を近隣商店街に引きつけるなど、コミュニティの結合、アイデンティティの支援において効果をもたらしています。
このコンセプトは現在アメリカでも採用される世界的な哲学になっています。

私たちの考える健康と、わが国の健康課題

私たちの目指す「健康」とは「病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」です。
この健康に働きかける「健康づくり」とは、ひとりひとりの肉体や精神、社会への関わりについての状態を整え、満たすことを目指す取組です。

超高齢社会と健康寿命
わが国は4人に1人が高齢者、84歳という世界一の平均寿命を誇る長寿大国である一方、寝たきりの期間が平均して約10年存在すると言われています。
この期間を縮め、健康寿命を延ばすことが重要です。
寝たきりを引き起こす脳血管疾患やロコモティブシンドロームは生活習慣病や運動不足に起因することが多く、今や国民医療費は年間約40兆円に上ります。
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少子化と子どもの運動離れ
長寿大国と呼ばれる一方で本格的な人口減少時代に突入しており、生まれてくる子どもの数の減少に歯止めがかからない状態が続いています。
それだけに未来の日本を支える子どもたちを、より一層大切に育んでいく必要があります。
子どもの運動離れや、それに伴う体力低下や慢性疾患、発達障害の増加が問題となってきており、これに対して体を動かすことを楽しみ、自然の中で生きものとふれあうことがいかに素晴らしいかということを子どもたちに伝えていかなければなりません。

労働人口の減少
人口減少は労働人口の減少も意味し、企業にとっては従業員やその家族の心身の健康増進を図ることが重要な経営課題となりつつあます。

私たちの考える公園

「公園とは“満たす”ところ」
例えば、レストランといえば“食べる”ところであり、色々なメニューを提供してくれます。
では公園はどんなところでしょうか?
それは“満たす”ところです。
「こうありたい」という願いを叶えるために「こうする」という欲求を満たしてくれるところです。

「気候の良さを感じたい」から「空気のいい緑の中を歩く」
「疲れを癒したい」から「休憩する」
「気分を変えたい」から「気晴らしする」
「楽しく過ごしたい」から「遊ぶ」
「思いを伝えたい」から「集まる」

メニューは色々、人それぞれです。
色々な欲求を満たしてくれる場だから公園は楽しいのであり、だからこそこれまで10万ヶ所もの公園が整備されてきました。

“「健康でいたい」から「からだを動かす」”を満たすところ
公園の“満たす”はもちろん健康も満たしてくれます。
健康のために安全で、快適で、楽しく運動する場所を提供してくれるのは公園なのです。
厚生労働省が進める地域包括ケアシステムは医療、介護、生活支援・介護予防の一体的な提供を目指しています。
その中で医療は病院、介護は介護系サービスといった公的サービスをあげているものの、生活支援・介護予防、すなわちいつまでも健康に暮らすための具体的なサービスはあげられていません。
これこそが公園の担うところなのです。

国民の健康を公園が支える

私たちは公園からの健康づくりを実践するひとつの「シンボル」として、運動処方として確立されたニコニコペース理論に基づくスロージョギングを導入してきました。
全国の公園を活用して、規模に合わせた様々な使い方を提案しながらこれを普及させていきます。
これによって誰もが生活に公園を取り入れ、ひとりでも多くの人を健康にするためのきっかけを提供し、いつまでも健康を実現させるための方法を提案していきます。

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私たちの取組は、わが国が直面する健康課題解消に貢献できると確信しています。
全国に10万ヶ所以上ある公園を活かし、どの公園でも同じ品質、同じ理論に基づいた体を動かすことによる健康づくりサービスを提供することで、わが国の健康寿命の延伸を実現します。

大阪発、公園からの健康づくり推進グループとは

公園管理者のみならず、企業や他の団体等とも連携した取り組みを実施します。

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グループの構成

団体名 管理している主な公園ほか
淀川河川公園管理グループ共同体 大阪府と京都府にまたがる淀川の両岸にある淀川河川公園(国営公園)を管理
大阪府公園協会 市街地、臨海部、河川沿いなど多様な環境にある19府営公園のうち約半数を管理
大阪スポーツみどり財団 Jリーグチームの本拠地がある運動公園(長居公園)、国際大会も可能な体育館とプールのある総合公園(八幡屋公園)などを管理
(株)公園マネジメント研究所 当プロジェクトを事業化するにあたり事務局としての各団体間の調整と事業推進を行う。
(株)東京ランドスケープ研究所 「大阪発、公園からの健康づくり」に共感して2015年より事業に参画。
推進グループの目指すところ

ひとりでも多くの人が健康になるために、
場(公園)は提供できる(指定管理者、自治体公園セクション等)
健康の知識は伝えられる(医師、研究者等)
健康になる運動はレクチャーできる(インストラクター等)
健康器具・健康食は提供できる(メーカー等)
企画や計画、広報ができる(コンサルタント等)
世の中のニーズや求めている人は把握している(健康保険組合、生命保険会社、自治体健康福祉部局等)
健康になりたい(企業、市民、利用者)
でも、どうやって実現すればいいのかわからない。

目的は共通しても方法を持たないこのような団体、企業、個人を公園で繋ぐのが、「大阪発、公園からの健康づくり」の役割です。

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私たちの活動の継続、活発化には寄付や協賛を得る必要もあります。
私たちの理念に対して個人、企業、市場の共感を得なければなりません。
広く大きく共感を得るためには、一地方にとどまっているのではなく、全国で異なる団体が統一されない理念で実施していてもいけないのです。
私たちは同じ理念で、同じ目標を持って取り組む仲間を全国に広げ、多くの人に身近な公園が「楽しい」ことに気づいてもらい、公園で日々運動を楽しむことで、いつのまにか健康になってもらうことをめざします。
このために地域の公園の輪が相互につながり、全国どこでも公園からの健康づくりを実践できる環境と機運をつくっていきます。
これは、すでに整備された全国10万ヶ所以上の公園があるから実現できるのです。

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私たちが取り組んでいること


(1)健康づくり運動の動機づけと情報提供 (動機づけ)

規模の大きなイベントを開催や、身体活動量と運動強度など正しい運動のための情報提供をしています。

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  • イベント「公園でからだにいいことDAY」(春・秋)
  • スロージョギング教室
  • World Physical Activity Day との連携
  • 「身体活動基準」などの情報提供

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(2)運動が継続するための支援 (継続支援)

運動の仕方を解説するポスター等を作成や、仲間づくりの支援をしています。

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  • 運動の仕方についてのポスター作成、掲示
  • 各公園での愛好家サークルの育成支援
  • 指導者育成(資格取得)
  • 講習テキストの作成

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(3)利用を促す広報のためのネットワーク形成 (公園広報)

3者の連携だけでなく、出版社やスポーツ用品メーカーとも連携し、広報活動を行っています。

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  • 独自ホームページの立上げ
    (情報発信、教室等の参加受付)
  • 共通ロゴの作成
  • 各種イベントでの広報
  • イベント用幟、展示パネルなどの共通化



(4)公園機能を充実させる (機能充実)

歩きたくなる、走りたくなる公園の整備と管理を実施しています。

  • 安心して走れるコースの設定
  • 運動負荷を示す路面距離表示の設置(SJメイト)
  • 気持ちよく走れる景観づくり(植栽管理、清掃)
  • 休憩場所やクールダウンのための広場、休憩所
  • 更衣室、シャワー室などの提供